Atsushi Sugimoto
皆さん、
大変ご無沙汰しています。
いろんなストーリーをいろんな場所で書かせて頂いているものの、自分のブログページ用に書き溜める時間が全く取れずにいました。
世界がこんな状況になって、少しながら私の生活にも時間ができて、皆さんとまたしっかり繋がりたいなと思い, 久々にブログを書いています。
私たちの住む町や我が家のロックダウン中の様子を3話にわたってお伝えしていきたいなと思っています。
皆さんはこの状況の中、どうやって毎日を生活していますか?
コロナウィルスの問題、住んでいる場所やその国の体制によってかなり生活状況が変わりますよね。
多くの方が日本でこのブログを読まれているかと思いますが、日本にいて感じる世間の動きや政府の対応に関して皆さんいろんな意見や個人的な思いがあると思います。
皆さんそれぞれは、どんな想いを抱き、どんな生活をしていますか?
(プライベートのメールでもコメント欄でも、ぜひお話聞かせてくださいね。)
私が住む町、オーストラリアのバイロンベイは、今まさにロックダウン中(緊急事態、安全確保の為に隔離すること)州によって規制が違うものの、NSW 州はすでに1ヶ月が経過し、ほとんどのお店がまだ閉店中。
スーパーや必要最小限の店舗はオープンしており、カフェやレストランはテイクアウェイのみの営業。
あんなにいつも混んでいるバイロンの街も道もガラガラでしたが、今週頭からはもう少しお店もオープンしだして、街を歩く人の数も増えてきました。
(ニュースによると今週の金曜日からもう少し制限が緩くなると。)
そして学校もオフィスもまだ閉鎖中、多くの人々が仕事を失い私もそのうちの一人。
もしも仕事があったとしても、学校が閉鎖のため子供達の面倒があるので、どっち道働くことは不可能でした。
なので我が家は家で子供達と毎日24時間一緒にいます!
疲れたけど慣れてきた!慣れって凄い。笑
でも全く家から出られないわけではなく、買い物や運動のためには制限付きで外出できるという感じで、ヨーロッパのいくつかの国と比べたらものすごくゆるいんですが、とにかく友達とも会えない、外に遊びにも行けないというのは小さな子供にとっては結構きつい環境ですよね。
うちは広いバックヤードがあって、それもまた救いです。
心の解放ができる場所
Atsushi Sugimoto
そんな環境の中、私たちにとっての大きな救いはビーチが完全閉鎖になっていないこと。
ビーチウォークに行けたり、サーフィンも距離を保って、単独もしくは家族で行くならばOK。
ジェットスキーに乗ったパトロール隊が、沖で波待ちする人同士の間隔(1.5m)をチェックしたりしてて、なんか本当に不思議。
やっぱり海上がり、ビーチでゴロンとしたくなっちゃう人もいるんですが、一応パトロールが見回っていて、ゴロゴロしている人は罰金が下されます。
私の友人はビーチでゴロンとしつつも、見回りが来るとすぐに腕立てしたり、運動しているふりしたり、いろんなテクニック有り。笑
同じNSW州内でもビーチが完全にクローズされているエリアもあり、なぜバイロンはクローズされていないのかが謎。
なんだか変な状況ですが、サーファーにとってはとにかくサーフィンすることを制限されていないというのは、メンタル面ですごく大きなことなんですね。
もちろんその他の人にとっても、海というオープンでクリーンな空気が吸え、日様に当たれる場所に行けるということは、最大の救いでもあります。
ビーチでは偶然お友達にもちょろっと会えますし、ローカルのみなさんの顔も見れて、元気をもらいほっと安心します。
ローカル同士でのジョークはもっぱらこれ、
「このままロックダウンが続いたら、俺たちみんなバイロンのローカルはプロサーファーになっちゃうよな!」
そんなジョークを言いながらも、やっぱりビーチがシャッドダウンされては困るので、空いている時間帯や、潮回りの良くない時間、オープンビーチの人がばらけるビーチなどをなるべくセレクトとして、問題にならないようにサーフィンする日々が続いています。
私も息子を連れて朝早めのサーフィンへほぼ毎朝のように通っています。
娘は最近やっとやる気になったらしく、付いてくる日もたまに。
普段なら学校に行く時間に追われ、朝一のサーフィンなんてとても行けない我が家も「今ならいける!」と気合いを入れ、息子をサーフィンさせてあげたくて連れて行っていたものの、もちろん私も入り、むしろ私の方が海から上がってこなくて、息子がビーチで待ってい流という日もあり。。。
これまた良いうねりと、良い風向きがこれでもかというほど続き、1ヶ月ほぼサーフィンしまくりで、こんなにサーフィンしたのはワーホリでオーストラリアに来ていた20歳の頃以来かも!って感じです。
とにかくこの環境、健康、家族や自分を今も昔も囲んでくれている全てのものに感謝。
そして制限を守り、リスペクトし、でも健康や免疫は維持しながら前向きに過ごしていく、それが我が家のスタイルなのです。
(コロナの影響で命を亡くした方、病状の悪化で苦しんでいる方々やご家族を思い、そして感染を防ぐ為に近所の海に行く以外は謹んだ自粛生活しております。)
Less is More
必要最小限から生まれる豊かさ
こうやって制限されることによって私たちの生活も必然的に最小限になり、マインドにも変化が訪れます。
買い物に行く頻度が減り、使えるお金にも制限が出てくる。
より必要なものだけをセレクトし、大切に使い、食べる。
品薄になったり、手に入らなくなることで普段普通に使用していたもの全てに忘れていた感謝の気持ちが湧いてきます。
お店側も改めて,
「ここで買い物をしてくれてありがとう。」という気持ちに溢れ、接客サービス精神というものがほぼないオーストラリアですが、今はMaxにサービスというものを感じます。
「また買いに来るからね、頑張ってOpenし続けてね。」そんな会話を交わし、何年も通っていたいつものお店でも、新しいレベルでコネクトする事ができるのです。
私は結構ネガティブかつ、考えが浅はかなところが多くて、文句を言ったりすぐ悲観的になりがちなんです。
ロックダウンが決まった時は、すごく自然な気持ちで受け入れられて
「Ok,じゃあそうしよう!」みたいな気持ちでした。
まあ現実的な感覚がないというのもありながら、でも6週目に入った今でも本当に辛いと思うことはそんなにありません。
私のことをよく知ってる方はご存知かと思いますが、私は子供がすごく苦手です。
だから学校が閉鎖になる?→うちに毎日子供達がいる!ということには正直ちょっと焦りました!笑
でも学校に行かないということは家が学校になる?→ホームスクーリングに挑戦できる!と、これまた挑戦好きな私はすぐに立ち直り、ワクワクしてきたのです。
・オフグリッドや家庭菜園など、できるだけ自給自足で生活する
・学校という国のシステムに子供達をはめ込まない
この2つは私たちにとっていつも心の中にある大きな夢でした。
でもなかなか恵まれて安定した環境から抜け出すのは難しく、枠の中で生活していたのです。
なので今回のお試しホームスクーリングは絶好のチャンス。
私たちの子供が通う学校は2週間の秋休みが終わり、今後はあと10週間自宅でホームスクーリングすることになっています。
やはり家に1日中一緒にいて、なおかつ親が勉強を教えるという環境はたやすいものではありませんよね。
喧嘩もするし、みんなで泣いたりもします。
全部投げ出してビーチに行ったり、勝手に週末を長くしたり。
私は結構真面目な方なので、与えられたタスクはこなさないと!と思ってしまうタイプ。
やらなきゃいけないというプレッシャーを自分で作り出しては空回りしてしまうんです。
そんな感じで空回りしている時に、息子の担任の先生から素晴らしいEmailを頂きました。
<<<以下メールから抜粋>>>
「ホームスクーリングで葛藤している親御さんが多いことは分かっています。
勉強が遅れてしまうんではないか?とか、きちんと1日の学校の流れに近いものを作らないといけないとか、不安やプレッシャーは捨てましょう。今は子供たちがこういう状況の中で不安にならないように、しっかりとサポートしながら楽しい時間を共に過ごすことが一番大切なこと。
子供達は「ここは僕たちの家だ、なんで家で学校をしないきゃいけなんだ!」と矛盾に思っているはずです。
だから、授業はさておき、自然の中で時間を過ごし、毎日の中でより多くのことを学べる環境を作ってあげてほしい。
また学校が再開したら、ちゃんとキャッチアップできるようにカリキュラムを組むので、心配しないでのびのびとした時間を過ごしてください。」
そんなメールでした。
私は読んでいて涙が出てきました。
そうだ、一番大切なことを忘れていた。
その日から私たちのエネルギーはシフトしました。
ホームスクーリングをこなすのは、ものすごく大変な任務です。
我が家の子供達はシュタイナー学校に通ってるため、全てがオフラインの教育方法。
手作業が命の学校な為、8時半から4時近くまで、ほぼ付きっ切り。
だけどこうやって子供達と向き合い、わからない事を一緒に分かるまで時間をかけて追求すると、毎日の積み重ねを経て、成長が本当に手に取るように見え、本当に貴重な体験をさせてもらっているなーと感謝の毎日です。
久々のブログ、お付き合いいただき有難うございます。
次回はロックダウンを通して気が付いた事、お家での過ごし方、メンタルの様子などをお話したいと思います。
1 Comment
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May 28, 2021 at 11:21 pm素敵な記事。共有してくれてありがとう。